2019年に読んだ本まとめ

はじめに

2019年に読んだ本をまとめる。 2019年は合計21冊だった。少ない。多分ゲームのやりすぎだと思う。(確認したら去年も全く同じことを書いていた)

前半は社会人になったばっかりということで意識高く過ごせていたが、後半になるとモチベーションも下がり ダラダラしている時間が長くなっていた。

以下、本の簡単な要約と感想。雑にジャンル分けしてみた。感想については、前に読んだものほど簡素になっている。 画像はアマゾンリンク。

小説

まとめて本を5冊ぐらい買うときにアラカルト的に1冊ぐらいは小説を読みたくなるので読んでいる。

ためになるような本ばっかりじゃなくて物語を読むのも好きなんだけど、物語を楽しむなら映画とか漫画とかの方が 娯楽としては楽しいのでそっちに流れがち。

タタール人の砂漠

辺境の砂漠に着任した兵士が、いつ来るともわからない敵に備えながら一生を終える話。 いざ敵が来たときには自分は老いており、若者に邪魔だと言われ何もできず後方へ送られる。

何か起こるのでは、何か起こって欲しいと願いながらひたすら単調な人生を過ごすのが大多数の人間の人生なのではと思った。 自分から動かないと、何も変わらず、変えたいなら動かないとなとぼんやり思った。

熊と踊れ

兄弟が銀行強盗をしていく話。元となる事件があるらしく、リアルな計画をドラマチックに仕立てている。また話が進むにつれて泥沼になっていくのも面白い。ちょっといびつな形の家族の絆が描かれており、そういう視点からも面白かった。

砂の女 (新潮文庫)

ミステリーとかSFを読むことが多いので、あまりこういう文学的な本を読むことはないのだがオススメされたので読んでみた。 表現がとても官能的で、直接的な表現をせずここまですごい文が書けるのかと感動した。 内容についても色々な見方ができると思うが、自分は本人が満足しているならそれでいいのではないかと思った。

老人と海 (新潮文庫)

海に出た老人がカジキマグロを釣りにいく話。前半と後半に分かれており、前半でカジキマグロと死闘の末に釣り上げ、後半はそれを持って帰る道中で釣った獲物を狙ってくるサメなどと戦っている。

話の流れとしてはこんな感じで、うまいこと感想を書こうと思ったんだけど難しい。 もうちょっと人生経験積んでから読み直すとまた違ってくるのかもしれない。

ためになる本

「ためになる本」ってなんだって感じだが、うまいこと名前がつけられない。 読んだら新しい知識が得られそうな本とか、単純に読みたいと思った本とか、オススメされた本とか。

虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

医者である養老孟司さんと宮崎駿さんの対談をまとめた本。対談を通して、二人が世の中をどういう風にみているのかが感じられて面白かった。 また宮崎駿さんの自身の仕事に対する思いとか考え方がとても面白く、この人はすごい人なんだなーと思った。

ぼくは、子どもの本質は悲劇性にあると思っています。つまらない大人になるために、あんなに誰もが持っていた素晴らしい可能性を失っていかざるを得ない存在なんです。それでも、子どもたちがつらさや苦しみと面と向かって生きているなら、自分たちの根も葉も無い仕事も存在する理由を見出せると思うんです。(p. 159)

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサーという組織についてはいくつか本があって、これはその中でも一番有名な気がする。 苦境に立たされていたピクサーが、どのように作品作りをしてきて、どう生き延び、成功してきたがが創設者の視点から書いてある。 とてもおもしろい。実際に面白いものを作ってきた人、組織の人が、どうすれば面白いものが作れるか?ということについて書いている。 いつかピクサーで働いてみたいと思った。

アイデアをきちんとかたちにするには、第一にいいチームを用意する必要がある。優秀な人材が必要だというのは簡単だし、実際に必要なのだが、本当に重要なのはそうした人同士の相互作用だ。 (p. 112)

睡眠の話

自分がロングスリーパーで、かつ寝起きがとても悪いので睡眠についてハックしたいと思っている。この本は、睡眠の仕組みとか、健康との関連とかについてわかりやすく書いてあって面白かった。

動的平衡

生命とは、絶え間ない流れの中にある動的なものである。 生命とは何か、何を持って命とするかという話について、生命学的な話を中心にまとめている。 命や心というものは紛れもなく化学反応の連鎖によってできており、その「流れ」自体を指して命と呼んでいるのだなと感じた。 化学や生物学の話を織り交ぜながら、食事や時間、病気などについて幅広くおもしろい話が書いてある良い本。

生命とは何か?この永遠の問いに対して、過去さまざまな回答が試みられてきた。DNAの世紀だった二十世紀的な見方を採用すれば「生命とは自己複製可能なシステムである」との答えが得られる。確かに、これはとてもシンプルで機能的な定義であった。しかし、この定義には、生命が持つもう一つの極めて重要な特性がうまく反映されていない。それは、生命が「可変的でありながらサスティナブル(永続的)なシステムである」という古くて新しい視点である。(p. 229)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

様々な場所で様々な働き方をしている人にインタビュー形式で話したことをまとめた本。「いい仕事」とは何か、「いい仕事」をしている現場はどんなものなのかについて書いている。結構面白くて、かついい言葉も多く自分もいい仕事をしたいなと思った。

以前、あるピアノ奏者に「音楽家にとって、最も重要な能力とは何か?」という質問をしたところ、迷わず「聴く能力です」という答えが返ってきた。自分が出している音を聴き取る力がない限り、その先への進歩はない。イメージと現実とのギャップが感じられるからこそ悩めるし、成長することも出来るが、もし「自分は十分にいい音が出せている」と感じたら、そこがその人の音楽の上限となる。(p. 29)

優れた技術者は、技術そのものではなく、その先にかならず人間あるいは世界の有り様を見据えている。技術の話をしているときにも、かならず単なる技術に終わらない視点が顔をのぞかせる。音楽家でも、医者でも、プログラマーでも、経営者でも同じだ。(p. 74)

「そもそも模型なんて生活必需品ではない。僕らのような仕事がなくなったところで、誰も困りはしないでしょう。だからこそ、つくる側が楽しんでいなかったら嘘ですよね。最初から遊びの世界なんだから、馬鹿みたいに思いっきりこだわった仕事をしたほうがいいと思うんです。(p. 225)

人生には、それ自体に価値のあるものが、とてもたくさんあります。経験というものは、何か他のことに役立つから重要なのでなくて、たんに存在しているというだけで重要なんです。(中略)木を植えるのは、リンゴが欲しいからというだけではない。ただ美しいからという理由だけで植えることもある」(p. 229)

知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略

どうやって勉強していくか、みたいなのを思って読んだ。本の読み方とか日々の生活についてTipsがいっぱい書いてある。全てを実行することはできないが少しづつ参考にしていく。

伽藍とバザール

いわゆるギーク的な古典。オープンソースのメリット、どういうプロダクトならオープンにするとメリットが生まれるか、どういう風にやるとうまくいくかみたいなことを口語調の論文で書いてある。サクッと読めて結構面白かった。

まともな行動をとっていれば、おもしろい問題の方からこっちを見つけだしてくれる。(p. 12)

人間は仕事をするとき、それが最適な挑戦ゾーンになっていると、一番うれしい。簡単すぎて退屈でもいけないし、達成不可能なほどむずかしくてもダメだ。シヤワセなプログラマは、使いこなされていないこともなく、どうしようもない目標や、ストレスだらけのプロセスの磨耗でげんなりしていない。楽しみが能率をあげる。(p. 46)

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

ちょっと前にすごい話題になってて人にオススメされたので読んでみた。日常で遭遇するニュースやデータ、噂話について、人間がどういう風に誤解しやすいか、なぜそういう風に考えてしまうか説明してくれる。いわゆるバイアスみたいなのは自分で気づくのが非常に難しいが、この本の内容と合わせてデータをもとに検証することで誤解なく読み取ることが出来るようになりそう。

趣味

旅行・料理・雑学など。

地球の歩き方 B23 ペルー ボリビア エクアドル コロンビア 2018-2019

旅の指さし会話帳62ペルー(ペルー〈スペイン〉語)

2019年の3月に南米旅行に行っておりそのときにKindleで買った本。夜などの暇な時間にiPhoneで読んでいた。付け焼き刃なのでとっさに口に出すのは無理だが、挨拶などのフレーズだけでも覚えておくと現地でのコミュニケーションがスムーズになるし楽しめる。今後も海外旅行行くときにはこれ系の本を買っていこうと思う。

アメリカ海軍SEALのサバイバル・マニュアル: 極限を生き抜く精鋭たちが学んでいること (単行本)

ちょっと前にTwitterかなんかで話題になっていて軽い気持ちで買った本。実際この本の知識が役に立つ場面は来ないでほしい。 ちなみに一般人にとって一番大事なことは、戦おうとせずに必死に逃げることだそうだ。

料理の科学〈1〉〈2〉素朴な疑問に答えます

料理って手続きでもあり、化学でもあり、また自分の欲望を自分で満たせる手段の一つでもあり、とてもおもしろいと思う。 この本は、エッセイとして巷で流布している噂や素朴な疑問について回答しており面白かった。

パリ在住の料理人が教える フライパンでできる本格フレンチレシピ

ニコニコとかYoutubeで前から見ていた料理人の人のレシピ本。買って実際にいくつか作ってみた。美味しかった。 料理については引き出しをどんどん広げていきたいところ。

技術書

本当はもっと読んだ方がいいと思われる。今までは読みながらしっかり写経をしていたが、それだと時間がいくらあっても足りず、今年に入ってから思い切って写経をやめた。 内容の理解度という意味ではやった方が良いのだろうがいかんせん読みたい本に対して時間が足りないし技術力も足りない。 ここに書いている以外でも読み途中のものが何冊かあるのでそれらも少しづつ読んでいきたい。

ふつうのLinuxプログラミング 第2版

買ったのは一昨年ぐらいだが2019年にやっと読み終わった。簡単なLinuxの仕組みから、headやlsといったコマンドの実装をしながらLinuxプログラミングについての入門ができる本。断片的に知っている知識はあったが、基礎としてまとまっており良い本だった。

エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

エンジニアとしての勉強の仕方、本の読み方、考え方、アイデアの出し方・まとめ方などの「知的生産」の方法を解説してくれる本。 ちょっと感想からは外れるけどこういう風に自分をメタ的に見ることができて1冊の本にできるのすごいなと思った。 内容については、例によって少しづつ意識して実践していきたい。

エンジニアのための時間管理術

いわゆる運用系のエンジニアが横割りタスクなどがある中でどうやって日々の仕事をこなしていくかについて解説している本。 冒頭にプログラマ向けではないと書いてある通り、自分に対してはちょっとスコープ外だった感じがした。 それでもいくつか役に立つことはあったのでこちらも例によって以下略。

[改訂新版]Emacs実践入門──思考を直感的にコード化し、開発を加速する WEB+DB PRESS plus

Spacemacsを使ってメモをとったりしているが、自分でいろいろカスタマイズしたくなるので買って読んでみた。 結局メモ書きにしか使っていない。。。

オブジェクト指向でなぜ作るのか 第2版

オブジェクト指向がバズった頃になんでオブジェクト指向で作るのか、何がいいのかということについて説明している本。 もはやその時代を知らない自分にとってはちょっと古いかもと思った。そして内容はソフトウェア工学の授業でやったような話となっており、それはこの本に書いてあることが教科書になるようなレベルという話ではあるのだが、今更読む本でもなかったかもしれない。 世代的にオブジェクト指向がそんなに夢のあるものには見えておらず、今だと機械学習がこんな感じの扱いになるのかなとか思った。

おわりに

2020年は社会人2年目ということで日々に余裕も出てくるだろうし、このままだとあかんなという思いもあるので技術の勉強含めもっと取り組んでいきたい。

2019年に読んだ本の中では、以下の3冊が面白かった。オススメです。

  • ピクサー流 創造するちから
  • 自分の仕事をつくる
  • 動的平衡

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